ぽんた

犬王のぽんたのネタバレレビュー・内容・結末

犬王(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

16:20~
原作は古川日出男さん者「平家物語
大豆の巻」河出文庫
歴史に隠された実在の能楽師、犬王
と盲目の琵琶法師の友魚の友情の物語。
壇ノ浦。源氏と戦い、平氏が滅んだ後。京からの使者が海に沈んだ神器を探しに友魚の父、漁師のもとに依頼してくる。依頼を受けた2人は海底からそれらしい箱を引き上げる。中に入っていた剣を引き抜いた父は平家の呪いによってその場で絶命し、友魚は両目の視力を失う。友魚は父の亡霊に無念をはらせと追い立てられ旅に出る。
途中、琵琶法師の老人・谷一の弟子になり、平家の物語を探してあちこち旅する。京では平家の話を持ち帰った琵琶法師が何十人も殺されているという噂を耳にする。その残虐さはもののけの仕業といわれるほど。
そのころ京にはひょうたんの面をつけた犬のような異形の子がいた。彼は猿楽の名門棟梁の息子だったが、その醜さから父に嫌われ屋外で犬として生活させられていた。父が兄たちに教える芸を見よう見まねで踊っていると脚が伸びた。嬉しくなった彼は通りを走り回り面をとって人々を脅かしていたずらする。
橋の上で友魚とひょうたんの少年が出会う。面をとって驚かそうとするが盲目である友魚には意味がない。
友魚が琵琶を弾き、ひょうたんの少年が舞い、2人は意気投合する。
平家の亡霊たちが語る物語を演じて無念をはらして成仏させるとひょうたんの青年の呪いが解けていくことに気付く。
と、最後まではらはらしてめちゃくちゃ面白い。怖いのだが目が離せない。そうだったのか!と合点がいく。森山未來が歌上手いとは知っていたが、アヴちゃんの存在をこの作品で知り、歌唱力と演技に驚かされた。この作品ですっかりアヴちゃんのファンになった。犬王はアヴちゃんしか演じれないと思う。
ぽんた

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