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ドリームプランのkyokoのレビュー・感想・評価

ドリームプラン(2021年製作の映画)
3.6
暴力や差別にさらされてきた自分のような人生を娘たちには絶対に歩ませたくないという強い決意とテニスを選んだ経緯に、娘たちの意志は存在しない。
見ようによっては「プラン実行のために手段を選ばない父親と、その父親に完璧に洗脳された姉妹の話」と言えなくもないし、一歩間違えたら父娘関係が崩壊してもおかしくない。セリーナにいたってはよくグレずにいてくれたもんだと思う。
対戦相手に敬意を払えと言いながら、無償で姉妹を指導するコーチを敬えない父親は尊敬できないなあ。

ストーリー運びのテンポがよくて退屈しない。クライマックスのテニスシーンもドキドキした。その前評判通り、トリッキーで泥臭い父親になりきるウィルスミスもすごかった。
でも、感動を得るにはこの家族はあまりにも別次元の人たちだった。
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