Ginny

ドリームプランのGinnyのレビュー・感想・評価

ドリームプラン(2021年製作の映画)
3.0
また邦題🤪

ウィルスミスの演技も、リチャードウィリアムズもどう思えばいいのか掴みきれなかった。
人をそんな白黒はっきり判断なんてできないものかもしれないけれど、子供想いかなと思う時もあれば、やり方がバイオレンスだったり立ち居振る舞いが怖く感じてしまうことも。

教えの内容は素敵だなと思うけれど、エホバとなると話が変わってくる…。
それと忍耐が大事なら、もっと冷静な言動をとってほしいと思う時も…やっぱりわからない。

子供にとって、信じきって応援して声をかけてくれる存在って必要なんだなと思った。
漫画『推しの子』を読んで、世界は子供を食い物にしてるなと改めて突きつけられて苦々しい気持ちになっていたので今よりも前の時代に、子供がすぐに世間に晒されないように慎重に行動していたリチャード、凄いなとそこは感心しきり。
普通は契約金に飛びついたり、可能性があるなら試合にチャレンジしようって勇んでしまうものなのに。
目先のものに飛びつかないのは、そこじゃない、もっと壮大な計画があるからこそ、そう、ドリームプランがってことで、それが邦題なのかもしれないけれど、じゃあなんで原題はそれじゃないのかってそこが主軸じゃないからではないかと気になる。

第94回アカデミー賞授賞式でのウィルスミスのあのシーンは、授賞式だけのそのくだりを思えばウィルを責められないと思ったけど…この映画の内容、その主演、それで賞を獲った人としては絶対やっちゃいけないことだったなと、今のウィルのアカデミー賞関連の現状には残念な気持ちもあるけれど至極納得。やってはいけないね。
私は、司会者の言動も許せなかったので第95回で司会が変わって(そりゃ当然だけど)良かったなとは思ったけど授賞式を見て結構ショックを受けた…フェイブルマンズの内容引っ張ってきてミシェルウィリアムズに対してスピルバーグを小馬鹿にするとか。そんなこと、この晴れの日の舞台で言わなくてもいいじゃん…と思うのに会場には笑い。
ウィルスミス騒動があった時、ヤフコメで知ったのが、アメリカエンタメ界では、有名人を揶揄うことで視聴者は爽快だし、有名人も有名税というかそれである種一流と認められるステータス的な…ってそれおかしくないかと気になった。病まないか?
嫌じゃないのかな?真剣に作った映画を茶化されたら。
嫌なことは嫌だ、悲しいことは悲しいのに、有名人だから役者だからそれを隠さなくてはいけないなんて心がつらい。
日本も外国からボロカスに言われることや文化や風習もありますが、著名人を小馬鹿にするのもおかしいしやめたらいいのにと私は思います。

授賞式のことを思い出したらスマートでにこやかなウィルスミスが頭に思い浮かんで、やっぱり本作のウィルが演じたリチャードは歩き方や姿勢から表情からいつもと違ってたなと。試合に出たいというビーナスに、練習用のコートで自分の過去の話をした時の迫真の演技も良かった。
でも、過去のアカデミー賞主演男優賞の演技程の激震があったかと言うと私にはなかった。

月並みですが、セリーナもビーナスも文武両道凄すぎる。この映画の存在でセリーナのお姉さんもテニス選手ということ知りました。。

ビーナス役の女の子が魅力的だった。しっかりスポーツしてる体型で良かったし表情が素敵。

あと、オラシーン役の人も素敵だった。映画にいて欲しい映画で見たい演技😊

don't mistake my silence for agreementという台詞好き。
Ginny

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