ゆず

魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たちのゆずのレビュー・感想・評価

3.6
ロシアのダーク・ファンタジー。初っ端から裸の女の人がピンチなのでお子様向けではないです。三部作のひとつめ。
19世紀の文豪ニコライ・ゴーゴリが不思議なチカラを持つダークヒーローとなり、謎の<黒騎士>が引き起こす猟奇殺人事件に立ち向かう物語。
ゴーゴリの能力とは一種のサイコメトリーのようなもの。事件の起こった瞬間を断片的な幻覚として見ては失神するという特異体質。その発動条件などはけっこう曖昧で、途中からは事件とは別の白昼夢も見るように。要するにやたらと霊感が強く幻覚に苛まれる青年という認識で大丈夫かと。

1作目の本作では前半後半で章を分け、2つの事件を扱う。黒騎士との直接対決は描かれず、更なる事件の予感がするラストだ。切れ者の捜査官グローや、謎の貴婦人など、気になる部分を残したまま次作へつづく。
主演は『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』のアレクサンドル・ペトロフ。戦車乗りとは全然異なるナイーブな青年役で、調べるまで気づかなかった。ちなみに『T-34』でも役名はニコライである。
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