tmcてむしー

愛なき森で叫べのtmcてむしーのレビュー・感想・評価

愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)
3.6
いや〜落ち込むわ

ストーリー
愛知から家出して来たシンは、東京で映画監督を目指すジェイと出会う。
ジェイ、妙子と共に映画を撮り始めたシンは、妙子の高校の同級生である美津子と、美津子の婚約者である村田を題材にしようと決める。
村田と関わりはじめたシンはどんどんと狂った世界へハマっていく。


ザ・園子温
エログロサスペンス、狂った人間しか出ない。最悪。気持ち悪い。
村田のキャラクターが演者(椎名桔平)とバッチバチに合っててヤバい。
通電という言葉がトラウマになる…

11/13追記
見終わった後に余りにも感情が乱されて、意味不明な散文を残してしまった。
正直今もまだ思い出したくないけど思い出してしまうし話題にしたいという
園子温マジックにかかり続けてるとこなんだけど、後から感想を読み返す未来の自分の為に追記する。

今作は、駅前で熱唱していただけの主人公(だったはず、少なくとも最初の最初までは)のシンが
なぜか映画監督を志すジェイと秒速で意気投合し
なぜか異常なまでの熱量を持って映画制作に臨み
現実と映画の境目が曖昧になっていき
殺人、性行為、虐待、洗脳、詐欺、搾取
色んな嫌悪の対象となるようなことを全く抵抗なく飲み込んでいく様子が描かれる

が、正直言って異常の一言に尽きる

オチも異常だし、まともな人間は1人も出てこない。
ていうか、シンの目線で見ていたのにいつのまにかシンに置いていかれてしまって
心許ないままとにかく胸糞の悪い映像を見続けてしまった。
今の今まで村田がどんなに推しの強い男だったからって、こんなことになる?と思っていたけど、
こんな胸糞悪い映画を2時間近く観てしまう私の存在が村田に屈した登場人物の正しさ?を証明してるわ。

台詞も演出も舞台のように作られていて、こっちまでこれ映画なんだっけ?現実?アレ?舞台?といろんな境目が曖昧になる

いやとにかくね、人におすすめはできない
園子温監督作品、いつになったら他人にオススメできるようになるんだろ…