回想シーンでご飯3杯いける

ガリーボーイの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ガリーボーイ(2018年製作の映画)
3.6
劇場公開期間が極端に短く、観る事ができなかった作品がDVD化されたので、さっそく鑑賞。インドのストリートで不良仲間と遊んでいた若者が、たまたま出会ったラップの魅力に目覚め、Nasのインド公演での前座出演を目指すコンテストに挑むという話。名前等は変更されているが実在するインドのラッパーがモデルになっているそう。

ラップという文化自体、今では世界的な物で、本作で披露されるヒンディ語と英語をミックスしたラップも、他のインド映画等で聞き慣れているテイスト。親世代の古風な価値観に対する反抗がストーリーのベースにあるけれど、それは例えばアメリカの同じタイプの映画にも共通するもので、特段インド映画としての特殊性を意識するより、国境に関係なく若者が熱狂する音楽としてのラップの躍動感を大音量で楽しむ方が、本作の魅力を満喫できると思う。