アルプススタンドのはしの方の自由席のネタバレレビュー・内容・結末

題名通りの場所で、自分の高校を応援する高校生達の話。
うーん、とてももったいない映画だと思います！
予備知識が無かったので始まって「演劇みたい」とまず思って。観終わって調べたら高校演劇の有名な戯曲だそうですね。
応援しても意味なんてない、から全力で応援するラストへ向かって。ほぼ一ヶ所で交わされる会話は飽きないですし。お茶のやり取り等クスリとする台詞も工夫されています。
ただなー。本当に台詞で出てきて思わず「えっ？」と思って巻き戻しましたが…ここ甲子園なの！？？ってびっくりしました。どっかの小さい市民球場の地区予選だと最初思ってました。冒頭男の子が遅れたくだりからも、埼玉から甲子園だとうーん、という距離感がバグります。
僕は野球一家で、甲子園も小さい頃何回か連れて行かれました。僕自身は少年野球で野球が嫌いになりました。公園で友達とやってた野球はあんなに面白いのに、なんでこう体育会系になるとつまんなくなるんでしょうか。おっと脱線。高校は甲子園にもコンスタントに出ている学校でした。なので予選でしたが無理矢理応援させられるダルさも分かります。
というわけで、野球はそんな好きじゃないんですが、野球場はすごい好きです！
今もたまにプロ野球見に行きます。球場の開放感がすごくいいんですね。ちなみに競馬もやりませんが、競馬場の開放感もすごいです。どちらもまだ行った事のない人は是非一度。
そういうわけでせっかく映画にしたのに、球場独特のムードが今ひとつ出ていないのが残念でした。調べると粘り強く交渉したものの断られたとのことで、甲子園のロケは出来なかったそうです。高校演劇と甲子園とポカリスエットとか絡めて、いい宣伝になりそうなのにもったいないですね。
しかしそうとは言ってもこの作品、甲子園である事が結構重要だと思うので、まるでそう見えないのは致命的。とても惜しい。
気にならない人は全然気にならないのでしょうが、うーん。