あける

ホドロフスキーのサイコマジックのあけるのレビュー・感想・評価

4.2
出てくる人の悩みが全部重くて、感情移入しやすいとだいぶそれだけでキツイのではとなった。
88歳の鬱症状の女性が出た時なんて、やめてくれー!つらい!つらすぎる!!!癒しを彼女に!!!とこちらの涙腺がやばかった。
だってわかるもの、他人のことなんてという気持ち。他人事とは思えない。

これから先いつでも持ち得る可能性のある話。
どの人も、みんな、私の人生になるかもしれない苦悩を抱えていた。

サイコマジックは行動。
無意識に働きかける。

いろんな方法を取るのを見ながら、
やっぱり無意識に働きかけるってなるんだなぁーとなんとなく思ったりして。
(対象を代わりに立てて殴るとか、もう一度赤ちゃんをやり直すとかもあるよねーと見ながら思い出したりしていた)
それを目指し、人を癒そうと、それぞれがそれぞれに色々な試みをしている。
サイコマジックはその一つなのだろう。

ちょっと違うのは、ホド爺の映画はオープンであるということ。
誰にでも開かれていて、解放の手引きをいつも提示している。
なんだかよくわからないけどリアリティのダンスとかを観てすっきり気分良くなるのもその力の一つなのだろう。
(個人的にはヤンジュヴァンクマイエルの悦楽共犯者がすごい気持ちよくなる映画だった。あれを越える作品は今のところない)

一番いいのは自分で自分を癒すこと。アートは癒しなのかも、やっぱり。
私は物を作ることで気持ちが解放される。
本来、そうでいたい。
生きるだけなのだ。
癒すことや癒されることに寛容になりたい。バランスと知恵と聡明さと優しさが欲しい。


にしても、改めて長生きするもんだな!と思った(突然)
あんなパワーどっから湧くのか謎だけど。

人の悲しみに寄り添って、肩を抱いて泣けるだろうか。泣いてみたらいいのかもしれない。それが出来るような人になった時に無意識が変わるかもしれないね。
なんて思った。



あ!
そういえば!!!
イヤな人もいるのかもですが、
経血で自画像描いて飾るとかだいぶ面白かった!(儀式みがすごいから人には見せられないけどw気分はスッキリしそう)
ちょうど昨晩「私はこの体を受け入れなければならないんだーーーうおぉんーーー」とよく分からない長年抱えている怒りを連れ氏にぶつけて最終的には両性具有の人類だったら良かったのに!という夢を見ることで落ち着いたわけだけど。


自分で書いていてもだいぶわからないね。
とにかく見終わった気持ちを書き綴っておくよ。
あける

あける