真田ピロシキ

バットマン:ハッシュの真田ピロシキのネタバレレビュー・内容・結末

バットマン:ハッシュ(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

90分以内で見れるのを探してたらちょうどこれが199円レンタルしてたので見た。原作コミックは読んだ事あってジム・リーの絵以外はキャラクターを沢山出してるだけの何だかバットマンのベストアルバムみたいな浅い漫画だなあと思ったのだが、結構改変されててそこそこ見れた。

もう漫画が手元にないので確認できないが、記憶にある限りで改変されてるのは仲間がティムのロビンではなくナイトウィングでハッシュにワイヤーを切られて墜落した時に助けに来るのがハントレスではなくバットガール。ところでバーバラ・ゴードンさんや、キャットに対してバットマンはボスじゃないと凄んでいたがそう言いたいならバットガールなんて名前は変えるべきだと思うんだ。バットウーマンとかいう人の時にも思ったけど。オラクルの方が絶対良かったよ。コスプレして殴り合わないと強さを演出できないのが結局そういう漫画でしかないよなあ。あとベインは原作に出てたかな?どちらにしろいつも通りのクソ雑魚脳筋ベインである。2010年代?のコミックを基にしたDCアニメシリーズの地続きらしく、原作で出てたタリアは前のアニメで死んでるっぽくてレディシヴァが登場。ロビンはダミアンで父のセリーナとの関係を冷ややかに見てて、メトロポリスではジャスティスリーグメンバーのレックス・ルーサーに協力を求めたり多少なりとも漫画を知ってれば面白い。ハッシュ周りの設定は全く違ってて、原作でのクレイフェイスの役割はジェイソン・トッド復活の伏線だったと記憶してるが既に復活している本作では黒幕のカモフラージュになっている。ハッシュの正体もなんとリドラーに変更されており、原作のしょうもない事この上ない逆恨み野郎だったトーマス・エリオット医師なんぞより遥かに良い。小者扱いされるリドラーだってヴィランとしての年季が違う。良いじゃあないか、リドラーの下剋上。元はひ弱な頭脳派の癖にバットマンと一進一退の攻防を繰り広げるラザラスピットの効果は絶大だ。それと過去のアニメシリーズではバットファミリーが敵を死なせる事にあまり重みがなくて気になっていたのだが、本作ではキャットウーマンがトドメを刺してしまうもバットマンは精一杯助けようと努力してたのがバットマンの核を大切にしていると感じられて好感が持てる。そういう事だぞザック・スナイダー。分かってるか?お前がDCEUのバットマンをどうしようもない人殺しのクズ野郎にしてしまったんだぞ!?

途中から所々流し見になっていたものの、思ったより楽しめて掘り出し物でした。ところでこのアニメシリーズではハーレイはクラシックな道化スタイルなんですかね?ジョーカーとも付き合ってるみたいだし、その辺よく分からんね。ハーレイはアイビーとデートでもしてれば良いんです。