このレビューはネタバレを含みます
個人的な努力やがんばりを種族の生存・繁栄に結びつけるのはいかがなものか。かなり偏った見方をすれば、社会主義の礼賛や優生思想にも繋がりかねないのではないか、とかなりモヤモヤしてしまった。
あと、のび太がキューに対して、生きていくためにみんなと同じこと(飛ぶこと)をするよう強要するのだが、結果としてキューはみんなとは少し違う形で飛び方を覚え、キューの個性があったからこそ、歴史の転換点に繋がるという帰結だった。
みんなと違うからこその個性を尊重するのであるならば、「逆上がりができるようになった!」とのび太にみんなと同じことをさせるのではなく、「まぶたでピーナッツを噛めた!」というラストにしていた方が作品の筋は通せたと思う。