あっさりゆで卵

モータルコンバットのあっさりゆで卵のレビュー・感想・評価

モータルコンバット(2021年製作の映画)
3.5
ゲーム原作という事で、全くの門外漢という事もあり事前に少し調べた程度の予備知識で行きました。

正直なところ、ストーリーの整合性はないに等しく、ストリーだけを追って観れば頭が痛くなります。
記号的なキャラクター、特に主人公の地味で魅力がないという致命傷。意味のない修行。家族を巻き添えにしないためにと離れたのに、結局ホームシックになって、結局帰って巻き添えにしちゃう主人公の台無しっぷりなど。
そもそも”モータル・コンバット”って天下一武道会的な武術大会のことなのに、本作では一秒も描かれないという斬新なことになっています。

ストーリーの杜撰さは留まるところを知りませんが、本作の見所は何といってもアクションと真田広之です。ストーリーの整合性をかなぐり捨ててこの2要素に全振りしている作品なのです!

真田広之周りに関しては本当最高。冒頭の『鬼滅の刃』の炭治郎の如く家族が皆殺しにされてからの、追っ手との多対一のアクションは上がります。ビ・ハンの手下の腕を斬り落とし、脳天から刀をぶっ刺したのを見て「これがフェイタリティか!」と思ったら、その後首を掻っ切るという。
なめてました。
スコーピオンVSビ・ハン戦(主人公は隣で氷を殴っているだけ)が最も上がりました~。真田広之かっけえーっ!
いやー、本作の主人公は真田広之です!
『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』での、ヤキモキした真田広之ファンの真田広之欲求を完全に満たしてくれます。

この世界を救うのは、ラブ&ピースじゃないフェイタリティだ!

突っ込み所は見た人同士でヤイヤイ言って楽しむべし!
でも続編では、ちゃんとストーリーがあることを期待します(笑)