富裕層が一般市民を誘拐し、殺人ゲームのターゲットとして森に放つというあまりにも恐ろしいゲームが行われている現代を描いたブラムハウス製作のスリラー作品。
演出もセリフもブラックな皮肉や風刺のみで構成され、現代アメリカを茶化していながら鋭く突いている作品だった。
殺人ゲームが始まってからの十数分、誰が主人公か分からない演出が続く、これはとてもよかった。
そしていざ本物の主人公が現れると、めちゃくちゃ強いし頭はいいしでひたすら富裕層のハンターたちを返り討ちにしていく。
殺人ゲームは本当に実在するのか、それともしないのかといったサスペンス的な要素もあり、最後まで楽しめました。
C・ゾベル監督作品。
B・ギルピン主演。
H・スワンク、E・ロバーツ共演。
"コンプライアンス 服従の心理"という不条理な演出の傑作を生み出したC・ゾベル監督ならではの不条理なスリラー作品でした。