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シャン・チー/テン・リングスの伝説のskのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

marvel初のアジア人ヒーロー!
ということで、期待しすぎた…?

ストーリーは分かりやすかったし、役者さんも素敵だった。
映像も音楽もさすがmarvelって感じで、美しく迫力満点。
marvelは全体的に家族をテーマにしてる作品が多いと思うけど、今回も夫婦・親子・兄妹それぞれにフォーカスが当たっていてたのは良かった。

とは言ったものの、まずはあの家族のことをもう少し深掘っても良かったのでは?
父親の母親そして家族への愛情と、自らが原因だとしても壊された家族を取り戻そうという父(敵側)の動機は分かりやすい。そもそものストーリーの起点だし。
流石のトニー・レオン。鬼みたいな父親のようで、最初から最後までシャン・チーを見る目は優しい父親のように見えた。

ただ兄妹と親子間としては、結局父親を倒したいのか、救いたいのか、家族をどうしたいのかがイマイチ分からなかった。

シャン・チーは後半の「血は血で償うしかない」的なこと言われた回想であったから、目の前で母親殺されたら憎いし少なからず復讐心はあっただろうし、その言葉で鍛錬も耐えてきたんだろうと思えたけど、
前半では母親がどう死んだかも分からないから、鍛錬に耐えたのは父親の支配が怖いから?妹を守るため?その割には妹との描写なくない?とか考えてしまって集中できず。

シャーリンは辛い過去があっさり、ほんとあっさり情報提供されたくらい?
尺的にしょうがないだろうけど、両親との繋がりが見えにくい。

2人は父親のことが憎かった?怖かった?逃げたかった?愛されたかった?…全部か…?

あとはカンフーアクションが物足りなかったかな。カンフーってことで肉弾戦を期待してた。勝手に。
冒頭のシーンは、観てる時はCGとスローモーション使いすぎてて、正直「トニー・レオンとファラ・チャンの美しさが無かったら観てられねえ!」って思った。
(ダンス仕立てで恋に落ちる様子を上手く描写してるっていうレビューを拝見して、なるほど🤔となりました。)

バスや闘技場での戦闘は迫力もあって格好良かったが、ター・ロー村での最後の戦いはあれでいいの???ってなった。
カンフーの良さ殺してない??
後半だけ違う映画挟んだのかと思った。
途中まで父親がテン・リングスでモンスター従えるのかと思ってたけど、ラスボスがモンスターだったし…。ファンタジーだったな。

モンスターの魂の奪い方が、ハリポタのディメンターと、エイリアンを彷彿させてしまって、頭が混乱した。
あとラストでカメハメ波って言ってたけど、螺旋丸にも見えてしまって、途中で螺旋丸と千鳥使ってんのかと思っちゃった。

そんな心境だったのでレーザー・フィストのあっさり手のひら返しで、流れ的に共闘するって分かってるけど、クスッとするというより、「何なん???」ってなってしまった。八つ当たり。


シャン・チーとケイティの、恋人でも家族でもない、悪友?相棒?みたいな関係は良かった!!

が、これは完全に個人的好みだが、明らかに戦闘力がない一般人が、静止も聞かず戦場に参加して、なんかちゃっかり良い感じのアシスト出しちゃう!って流れがちょっと苦手、、。
その前に弓の練習してたけど!1日で?!そんなことなる?!
「なんでもある程度できるようになると、新しい方に行っちゃう」とは言ってたけど、それなら昔に弓道とかアーチェリーやってた、とか、射的でもダーツでも標的狙うようなのが得意、みたいな話あった方が受け入れられた。

MCUのみんな自分の父親と喧嘩しまくり。
形はさまざまだけど、そこに愛があるからっていうのがまた面白いところ。

(2022.1.12 加筆修正)
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