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青葉家のテーブルの8637のレビュー・感想・評価

青葉家のテーブル(2021年製作の映画)
4.2
ああ青春!全部が最高すぎる。劇場版で初登場なのに栗林藍希・上原美矩・細田佳央太の掛け合いの甘酸っぱさが全部持っていったな...
そして、カルチャーの偉大さと青春の苦みのいいとこ取りはいつも上手く言葉にできないんだけど、とにかく良い!屋敷と嶋左はニューヨーク。架空のチョコスリには皆ハマってる。

地方から出れば、自分が愛するサブカル好きがすぐに見つかる。仲間からの言われ方で人は輝いたり衰えたり。
叶わなかった事が必ずしもバッドエンドにはならない夏。そこには圧倒的な勇気や行動力があって、楽しいからこそそれが生まれていた。
公開当時、僕はリクと同い年だった。5年後には20歳だぜ?今やりたいことをやりきらなくてどうする?と言われたような勇気だった。

見えない将来を期待する若者の横に大人になり切った母親がいる、という構図。知世はこの映画で"敵"として登場したかというとそうでもない。「こんなかっこ悪いところ(優子に)見せらんないでしょ」というセリフで立ち止まる。家族に見せられない一面なんてきっと無くていいんだと思った。だからこそ、知世と優子、そして青葉家の人々だけはずっと幸せに暮らしていて欲しいと思った。
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