ノラネコの呑んで観るシネマ

ソー:ラブ&サンダーのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.6
信仰を裏切られ、全ての神を殺すことを誓ったクリスチャン・ベール演じるゴアが、地球のニューアスガルドを襲う。
今回はゴアに攫われた子供たちの奪還作戦が縦軸。
横軸が帰ってきたソーと、ムジョルニアに選ばれ、ソーと同じ力を持っようになったジェーンとの関係。
善玉も悪玉も、実は身近にあった”真実の愛“に、向き合うようになるまでの話だから、ぶっちゃけすごく小さいセカイ系。
タイカ・ワイティティのコメディタッチは加速し、たぶんMCUで一番おちゃらけている。
しかし、映画全体が弛緩してしまってるのは如何なものか。
なんだかアクションとアクションの間を、安いソープオペラで繋いだ様な感じで、映画というよりもドラマみたい。
物語が有機的に繋がっていかないので、どうにも盛り上がらない。
部分的には面白いところもあるのだが、残念ながらMCUフェーズ4ではワースト。
3D効果もさほどではなく、わざわざドルビーシネマで観るほどのものでは無かったが、とりあえず丸ピカの最前列のリクライニングシートが、意外と快適なのを確認できたのは良かった。