takumi

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのtakumiのレビュー・感想・評価

3.5
追悼、チャドウィック・ボーズマン

冒頭の葬儀のシーン、やはり辛かったです。チャドウィック氏への追悼をここまで誠実に、時間をかけて行ってくれて感謝です。

あまりに不幸で重い責任を背負うシュリ(演じるレティーシャも)がとにかく切ないし、周囲のキャラの葛藤も含めて辛いですが、彼の大きすぎる存在に誠実に向き合っているのが痛いほど伝わります。

一方で映画としては、ちょっと残念でした。やっぱり尺が長くテンポは驚異的に悪い。アクション面もイマイチで、ラストバトルなんてヒーターで温めて落っこちてたジェットエンジンで焼くだけとはちょっとどうなのかな。敵キャラ(足首羽男、そういうキャラなのは分かるけど笑えてしまってちょっとムリ)と海底王国の描写不足や、正当な手続き(ケンカ強い方ってどうなのよとは言え)を経た国王の下で働いた人を痛烈批判したり、合成ハーブ飲めばそれでいいの?とか、どうしても真面目なトーンと合わないたころなどがかなり気になってしまいました。ラストに見せるシュリの目、今後彼女がどうなるのか、かなり怖いですね。

この状況でちゃんと映画として完成させたのは本当にすごいと思うのでこの点数に。

ありがとう、チャドウィック・ボーズマン。
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