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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのmarixxxのレビュー・感想・評価

5.0
「君が世界を美しくした」
ベネディクト・カンバーバッチ×猫×ヴィクトリア期のイギリス。予備知識なく、でも好きな要素が詰まってるー!くらいのテンションで望んだところ、刺さりまくって心を持っていかれました。好みすぎる。

実在の画家/イラストレーターのルイス・ウェインの半生が描かれている。彼の妻がきっかけで猫の魅力に気づき、その生涯のほとんどを猫を描いていく。家族の不幸や彼自身の病など、辛い事も多い中、何故彼は猫を描き続けたのか。。
(猫と描くって漢字ややこしいね。)
ベネ様の素晴らしい演技、青を基調としたインテリア、心掴まれるイギリスの風景。
美しい作品でした。

彼のおかげで、昔はイギリスでは低かった猫の地位(不吉な生き物とされる風潮があり、ペットにするほどではなかった)が向上したというのは目に鱗な事実でした。
夏目漱石の「吾輩は猫である」もルイス・ウェインの絵葉書がきっかけになったとか。
彼が描き続けたことでこうして今にもその作品が繋がっていると感じて温かい気持ちになった。

パンフレットが本型で素晴らしく、イラストも載ってるので素敵です!
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