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KCIA 南山の部長たちのdm10foreverのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
4.4
【「過去」を予習】

1979年10月26日に韓国で実際に起こった大統領暗殺事件の核心に迫るポリティカル・サスペンス。
犯人は大統領の側近中の側近『中央情報部(通称KCIA)』のトップであり、大統領の長年の盟友であったキム部長であった。

何故、彼は上司であり、友であり、そして忠誠を誓ったはずの国の大統領を暗殺したのか・・・。

正直言って、殆ど事件の詳細や経緯は知りませんでした。
「パク・チョンヒ大統領」って言われても自分の世代ではそれ程馴染みがなく、どちらかと言えば「パク・クネ前大統領(通称クネバア)のお父さん」程度の知識・・・。

だから最初は「志半ばで凶弾に倒れた悲運の大統領」みたいに思ってたのね。
・・・ところが実際は全くそんなことはなく「こりゃ、相当敵も多かったろうに・・・」と。

実は、今年の1月の劇場公開ラインナップの中でも、個人的にはかなり気になっていた1作でして、珍しくネットなんかで当時の事件なんかもチラチラ見ながらの「予習」を行っての鑑賞でしたが、結果的には「予習正解」。
もちろん、予備知識無しでも鑑賞は可能ですが、歴史的な経緯や韓国の政治形態などを全く知らないままだと、もしかしたら途中で「ん?誰?」となる可能性もあるので、もしお時間があれば軽くで構わないので予習してからの鑑賞をお勧めします。その方が何倍も楽しめると思います。

本作を端的に表現すると「韓国版『本能寺の変』」みたいなところか・・・。
ディティールなんかは勿論違うんだけど、何にしても動機がやっぱり謎なんですね。
で、そこの「え?どっちなの?」っていう部分のフリの見せ方がとてもうまかったと思います。

ん~やっぱり内容に触れちゃう・・・。続きは青瓦台にてオフトークで・・・。
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