ざわ

1917 命をかけた伝令のざわのネタバレレビュー・内容・結末

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画館じゃなくてアマプラで観てよかったなと思いました。ちょっと途中休憩挟まないとしんどいね。

なんか、ポケモンでいうジムリーダー的な立ち位置(戦わんけど)で大物俳優めちゃめちゃ出てくる。好きです。

突然の強火力ブロマンスにびっくりしました。血塗れの手同士で握りあうの好き…。オタクみんな好きじゃんそういうの(でかい主語)。
最初はトムの手が上なのにスコフィールドが上から握り直してぎゅっとして、最期の最期の瞬間まで隣でずっと看取ってるのあったかいね……。地獄の真っ只中でそういうことされるの大好きなのでほんと困る(困らない)。

そんな灰色の地獄の景色が続くんですが、廃墟のシーンめちゃくちゃ綺麗だったね。
燃え盛る廃墟、(おそらく)十字架に準えたであろう噴水、照明弾によって照らされる真夜中の街並みがとてもとても美しいんですよ。

そしてその廃墟に隠れている女性と赤ちゃん。『岩窟の聖母』みを感じました。いつだって赤ちゃん(=子ども)が新時代を切り拓く救世主になるんですよ…。

その後、川に流されるスコフィールドは『オフィーリア』みたいでしたね。オフィーリアの絵って、自然の栄枯盛衰を表してるそうなんですが(Wikipedia)、スコフィールドのあのシーンも、川に浮かぶ綺麗な白いお花→川岸に引っ掛かる水死体で栄枯盛衰を表してる??

その後の森のシーンもまた綺麗ですね。
人間が何をしていようと自然はそんなの関係なく超然とそこに在るだけなんですよね結局。

あとはもう最短距離を走る走る。最初は慎重派だったのに、足を止めていられない理由ができてしまったのでね。自分の命を顧みる時間すら惜しい感じ。

トムのお兄さんに会ったあとのラストシーン、とっても神々しいし、あの穏やかさはオープニングの疲労感と対比になってるんだね。
が、しかし、その後の歴史を知っている私たちからすると、”まだ1917年”なんだよね。
あのまま、穏やかで神々しいままでは終われない。余計にしんど。


あんまり関係ないんですけど、スコフィールドの手の傷、感染症になったりなんか苦しんだりするんかなと思ったけど別にそんなことはなかった。
ざわ

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