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1917 命をかけた伝令のnagashingのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.0
緻密に計算されまくった動線設計とカメラワークには頭が下がるけど、空間がゲーム画面っぽく切り取られていくがゆえに、コントロール不能なカメラに縛りつけられる受動性にだんだん耐えられなくなる。役者の顔を映さねばならない映画的使命とFPSの再現とに引き裂かれて、頻繁に回り込みを強いられるカメラの停滞感もシンドい。映画にゲーム的な視覚を持ち込むことのマズさが、洗練されているがゆえに露呈している気がした。とはいえ、例によって小島先生大絶賛みたいなので僕が間違っているのでしょう。照明弾による強烈な光陰とアニメみたいにグニョグニョ動く廃墟のシルエットには歓喜。全体的にWWIマジで文化遺産という感じはする。
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