NAOKI

1917 命をかけた伝令のNAOKIのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.9
行く意思(1914)強き第一次
行くのはイヤ(1918)だよ第一次

学生時代こうやって覚えました。
自分で作った語呂合わせなのでいまだに覚えててビックリです(笑) 

…というわけで

「1917 命をかけた伝令」

第一次世界大戦のお話だな…というのはわかります。でも第二次世界大戦に比べるとビックリするくらいよく知らない。
名作「西部戦線異状なし」やスピルバーグの「戦火の馬」なんかで描かれた「地獄の塹壕戦」だったという知識ぐらい…蝶々と馬に教えてもらった戦争…

人類が初めて経験した「世界大戦」でそのけた違いの戦死者(民間人も含む)に人々は戦慄したのでした。 

撮影がすごい!ワンカット撮影(実はワンカット風)が騒がれていますし…確かにすごいのですが…その件はあまり触れたくない(笑)

あまりにそればかりに引っ張られると…「どうやって撮影したのか?」とか「あ!ここで繋いだな」とか「これはワンカットではあり得んだろ?」とか…
少しノイズになってしまう。

制作者の意図は「とにかくリアルで緊迫感の途切れない地獄の戦場を、観てる人々に体感させたい」為にやっているわけだから…

何も考えずに映像に身を任せ…見終わったあと「なぜこんなに引き込まれたのか?そうか途切れることなく続く映像のせいだったからか?」ぐらいが正解。

とにかく見たこともないおぞましい戦場を体験できます。

「フルメタル・ジャケット」
「プライベート・ライアン」
「ハクソー・リッジ」
「ローン・サバイバー」

そしてこの「1917」

リアル戦場描写が「アクション映画」の進化ではなく「反戦意識」の高まりだということがよくわかります。

「戦争」というのは「国が認めた人殺し」と歌ったのは泉谷しげる先輩…戦争は国にとってはただの政治の手段ですが人にとっては「殺し合い」…

いったい何人殺して殺されれば人類は気づくのか?

世界大戦は二度起こり、幸い三度目はまだおこってない。
もはや体験者もいなくなりつつあるだろう第一次世界大戦を…そして繰り返される「戦争」をまさに体感させてくれる凄まじい映画でした。

以上、映画館の暗闇で観たもの…伝えましたよ!
2020 のんきな伝令でした。
NAOKI

NAOKI