Yukiko

オフィサー・アンド・スパイのYukikoのレビュー・感想・評価

4.2
2023年2月5日
『オフィサー・アンド・スパイ』2019年イタリア・フランス制作
監督、ロマン・ポランスキー。
他の監督作品に『おとなのけんか』『ゴーストライター』
『オリバー・ツイスト』『戦場のピアニスト』がある。

1894年、フランス。
フランス陸軍参謀本部。
ユダヤ人の大尉、ドレフュス(ルイ・ガレル)が
スパイ容疑で逮捕され、有罪となる。
ピカール大佐(ジャン・デュジャルダン)は、免罪事件
であると考え、一人困難な状況に立ち向かっていく。


当時、フランスで起きた免罪事件を基にしたロバート・
ハリスの小説を映画化したもの。

ドレフュス事件。本当にあったことだ。
ピカール大佐も実在したのかな??

映画の中で、エミール・ゾラ氏が新聞に公開状を発表
した一件があるが、この場面、『ゾラの生涯』という
映画で、ドレフュス事件を扱っている。
こちらは第10回アカデミー賞作品賞を受賞していて、
かなり面白かった。
アマゾンプライムで観る事ができるよ。

ドレフュス事件。
ドレフュスが、1894年に逮捕されて、監獄島の悪魔島での
終身刑を言い渡される。1899年に釈放。
1906年に最終的な免責を受ける。
その後、陸軍に再入隊。1935年没する。75歳。

映画の中で、軍隊では上司の言葉が全て。
言われたとおりに実行する、それが任務だと。
その軍隊の中で、ピカ―ル大佐は正義を貫き、真実を
追い求める。
異質な存在だから、邪魔も入る。

軍が、何もなかったところに、形あるものを作り上げ、
その嘘を暴かれない為に、嘘の上塗りをし、軍事機密だと
言って、情報開示を拒む。

しかし、機密情報そのものが存在しなかった。

話そのものがとても興味深かった。
Yukiko

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