169分間概ねクズ人間博物館。
ペンキを塗られマイノリティとなった鳥が群れから迫害され地面に落ち、タイトル「異端の鳥」を象徴するかのようなシーンが、ホロコーストを逃れるため疎開した主人公の現状を表している。
目の色が黒く見た目の異なる少年は、居場所を失い流れていく先々で差別迫害と暴力に晒される。
ホロコーストや戦争がテーマというよりも、マイノリティに対する差別であったり、条件が揃えば当たり前のように暴力を用いる人間の普遍的な性質に対する悲痛さを訴えかけてくるような作品です。
とにかく悲惨な目にあいまくる少年がラストどうなるのかは是非ご覧の上、確認いただけると良いと思うのですが、
なにせ児童虐待・動物虐待・性的虐待と、ありとあらゆる種類の悪趣味な虐待が詰め込まれているのでご注意ください。
始まって数分で動物が燃料かけられ生きたまま焼かれ、苦しみのたうちまわる様を目撃します。
個人的には先制パンチが躊躇いない映画、嫌いじゃないです。