道理が合わなくなっても、好きでいるよ。
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ノア・バームバックの私小説感は、
いつも見終わった後に
僕の日常生活までグイグイ侵食していく。
チャーリーのBeing Aliveもニクい。
主演2人は流石、弁護士たちも流石。
どっちに共感できる、とかで片付けないのが凄く良い。
散らかったままで、それでも愛するところが凄く良い。
一度灯った火は弱くなっても、
なかなか消えやしない。
そして、
人生は忘れるための時間じゃない。
許し合うための時間だよって、
納得させてくれる。
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ラストシーン。
ゆるやかにオーケストレーションが入ったと思ったら、
ふっとピアノのだけのシンプルな和音が響く。
その瞬間の素朴だけれども、芯の太い感情。
この監督さんは、
いつもそこを逃さないから、
とても好き。心地よい。