サトミン

娘は戦場で生まれたのサトミンのレビュー・感想・評価

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)
4.3
日本人を含む、先進国に住む全員が観てほしい作品。
戦争のど真ん中、死と隣り合わせのドキュメンタリー。
手持ちカメラ(スマホ?)なので、画面が揺れて酔いそう。
その後慣れてきたころ、あまりにも深刻な状況が映し出され、目が離せない状態になっていた。
息が止まるほど切迫感で、体がこわばる。
唯一、体が緩んだシーンがあった。顔面蒼白でピクリとも動かない赤ちゃんを蘇生させるための医師の行動と結果。
この作品のレビューを読んで、意外にに多かった言葉。なぜ、子供を作るの?生むの?だった。
あくまで個人的な考えだが、平和な場所にいるからその言葉がでるのかもしれない。宗教の問題もあるでしょう。
全編通して、主人公の旦那さんの正義感に感動しっぱなし。
内戦や空爆は日本のテレビのニュースでさらりと紹介される。
しかし、この映画のようなシーンは、ほぼ紹介されない。
ひとりひとりの命の尊さは何も語られない。

以下は、戦争についての考え。興味ない方はスルーされてください。
武器を使っている人は、なんの感情を持たず、淡々と人殺しをしているのでしょう。
いや、全員がそうではない。兵士として召集され、上官からの命令で、嫌々ながら銃を使っているの人もいると予想する。
何のための戦争というより、武器メーカーのための戦争になっている。
武器を製造し、与えているのは、アメリカとロシアそして日本。がっちりマンデー等で取材されないですね。こっそり製造しているのでしょう。
そして、企業は、戦争が起こるのを在庫をかかえながら待つ。早く消費されるのを望む。
在庫が過剰になると、政府に圧力をかける。自国以外で、消費させてくれと。
監督である女性が撮った動画は世界中で観られ、劇場映画化された。
それでも、状況を変えられないのはなぜか。ビジネスと政治資金がからんでるのです。
住民レベルはどうか。無関心、事なかれ主義。最近若者の間では、話題にする人を、意識高い系などと言って茶化し、からかう。
変えていきたいなあ。この社会を。

さらに以下は、軍需企業の一部。こちらもスルーしてください。個人的なメモです。
あらためて戦争って、多様な業界が関係してるんだなあ。多種多様な企業が供給できる業界なんだね。戦争は。
【アメリカ】
スミス&ウェッソン (S&W) - 銃器
テキサス・インスツルメンツ - 電子機器、ミサイル(軍需部門をレイセオンに売却)
デュポン - 化学繊維、火薬等
ハネウェル・インターナショナル - 火砲、弾薬、電子機器
ブローニング・アームズ - 銃器
モトローラ - 電子機器、ミサイル
レミントン・アームズ - 銃器
参照ウィキペディア↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E9%9C%80%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
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