ニクガタナ

劇場版 SHIROBAKOのニクガタナのレビュー・感想・評価

劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)
3.5
逆境のアニメプロ劇場作品制作奮闘記。
大好きなアニメ業界のお仕事ムービー。楽しめることは楽しめたが、これは明らかにファンムービー。観てないTVシリーズの登場キャラ全員出してるの?ってくらいキャラが満載。女性陣に似たような印象の子が多く、どの子がどの役職なのか追いきれず。また、アニメ制作の専門用語が多すぎて、話についていくのがやっと。結構詳しい方だと思っていたが不明な用語がいくつか。HP上に解説があって助かる。レイアウトが微妙でもったいない。キャラデザもあまり好みではない。特に衣装スタイリングがダサい。制作してる劇中劇があまり魅力的に見えない。それの制作を放棄してたプロダクションの社長が露悪的にクソに描かれてたがモデルがいるのかしら?「げ〜ぺ〜う〜」ってどこをイメージしてるのか気になる〜。武蔵野アニメーションの元社長はMAPPAの丸山さんがモデルかな?タイトルしか決まってなくて10ヶ月で劇場公開作品を納品なんて無茶だよね。CGも無い時代に驚異的なスピードで作ったと思われる「ラピュタ」でさえ13ヶ月かかったそうで、お蔵になった過去作の設定や素材を一部活かすとしても現実味は薄い。突然ミュージカルになったり、アクション時代劇になったり、地味な話に動き加える自在な展開は面白かったが、モノづくりの葛藤にもう少し肉迫して欲しい気もした。スタッフに疲弊した様子もなく、本来なら何日も帰れてなかったり寝れてなかったりしてると思うが、みんないつもこ綺麗。朝ドラのヒロインみたいに健気な主人公はちょっと真面目すぎて魅力薄。監督だけ良いキャラしてたが、仕事は頼みたくない。
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