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バーニング・ゴーストのKOUSAKAのレビュー・感想・評価

バーニング・ゴースト(2019年製作の映画)
3.8
第3回 映画批評月間「フランス映画の現在をめぐって」アンスティチュ・フランセ東京にて鑑賞。

ゴーストものといえば、ここ数年『エンジェル、見えない恋人』や『ア・ゴースト・ストーリー』など傑作ぞろい。あ、あと日本アニメ映画『きみと、波にのれたら』も良かった。

やっぱり「見えない」とか「触れられない」というのが切なさを生み出すんですよね~😭今作も、切なく、歯がゆく、そして愛おしい作品でした。

この『バーニング・ゴースト』では、主役のジュストとアガトの見える見えないの関係が反転したりするところが新鮮で、そのおかげで中盤から後半にかけてのストーリー展開がより切なさを増していくのが上手いな~と思いました。

必要以上に説明描写をせず、見ている側の解釈に委ねられる部分も多いので、伏線回収や種明かしのカタルシスを求める人にはマイナスポイントかもしれませんが、自分はこういう作風の方が好きです。

映像も音楽もセンス抜群ですし、ジュスト役のティモテ・ロバールと、アガト役のジュディット・シュムラ、ピュアな恋心を見事に体現している2人のたたずまいが本当に素敵なので、万人にオススメしたい1本です‼️
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