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マザーレス・ブルックリンのぴよぴよのレビュー・感想・評価

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)
3.8
エドワードノートンの演技の秀逸さは定評のあるところ。監督・脚本・主演の今作。トゥレット症候群(慢性的チック症)という病気を持った私立探偵ライオネルの存在感は抜群でした。

顔を激しく傾けながら意味もなく「イフ!」と叫び、見た事思った事をすぐ口にしてしまうライオネル。巨乳の女性を見れば「デカパイ!」と叫んでしまう…これはちょっと困ります🤭

原作「マザーレスブルックリン」の映画化の企画を長い間あたため、途中不幸な事故があったにもかかわらず、ようやく完成に漕ぎ着けた今作。エドワードノートンの執念です。


母を亡くし孤児院暮らしのライオネル=エドワードノートンは、私立探偵フランク=ブルースウィルスに拾われる。フランクはライオネルの抜群の記憶力を認めて重用。でもある事件の捜査中に殺されてしまう。ライオネルに謎の言葉を残して…。

恩人フランクの死の真相を突き止める為、ライオネルは同じくフランクに拾われた孤児仲間の探偵達と捜査を始める。ところがこの事件には巨大な闇が隠されていた!

冒頭から登場のブルースウィルスをはじめとして、アレックボールドウィン、ウィレムデフォーと大物が次々と現れて貫禄十分。

事件の鍵を握る美しい女性ググバサロー。暗い画面に彼女のコートの色が映える。突拍子もない事を口走ってしまうライオネルを、あたたかく抱きしめる姿は母親のよう。

思いもかけない展開…ジャスの調べが醸し出す1950年代の雰囲気…ちょっとお話は長いけど、最後まで飽きずに楽しめました。ライオネルには幸せになってほしいなって思わずにはいられないラスト。


エドワードノートンの変幻自在の演技を観て、彼の若い頃の代表作「真実の行方」を思い出しました。貧しい吃音の青年役…お話の面白さも含めてあれはすごかった!久々にじっくり再鑑賞してみたいなぁ❣️
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