自分が「マイ・バック・ページ」で観た学生運動のような大学内の熱情篭った闘争が、現代にあるという驚き。立場的に不利ながらも大学側の不条理な通告に屈しない姿勢は、巨大権力に抗おうとするどこかの国に似ていた。
成海璃子演じる職員が終盤に言うことが正しすぎて何も言えない。激動の100年間を生きた跡がしっかりと目に見えている、そんな遺産が貴重なのも、無駄であるのも分かってしまう。
終盤に登場する近衛寮応援団とは「ワンダーウォール」のドラマに感化された人達の事だが、彼らとキャストの演奏シーンは他のどの映画にもない"映画と現実の跨ぎ方"だと思った。
