グレハニスト森田

ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷のグレハニスト森田のレビュー・感想・評価

2.7
現代ホラー映画史における最も使い古されたプロットの一つであるアトラクション系ホラー。
始まる前からオチまでわかっちゃいそうなこの使い古されたネタで、果たして記憶に残る作品に仕上げることができるのだろうか・・・

イーライ・ロスによるプロデュース作品とのことで一定のクオリティは確保されている。(大甘)
この手の映画はどう頑張っても”お約束的展開”に終始するのでひどい作品であれば30分持たないことも多いが、一定の緊張感の中でまぁまぁ見ることができた。(大甘)

スラッシャー系に分類されているようだが、猟奇犯のバックグラウンドについて語られることは殆どなくキャラクター性は皆無である。
どちらかといえば「クライモリ」とかあっち系に近い。
オリジナリティという点では別段感じるものはなかった。

今ある危機的状況にファイナルガールの過去のトラウマを並列して演出するベタな手法が取り入れられているが全く面白くないので不要であった。
その他色々とバックグラウンドを小出しにしている割に別に無くても良い情報ばかりであとからガッカリすることこの上ない。

生存者の超人化が顕著。
撃たれようが刺されようが、”死ななきゃ安い”の精神で元気に走り回るファイナルガールの超人仕様がいかにもバカバカしく、結局どうでも良くなってくる。
アドレナリンで何とでもなるとでも言うのか。笑

改めて感想を書くとてんで酷い映画に違いないのだが、恐ろしいことにこんな出来の映画ですらまだ観れるレベルのホラー映画というジャンルの闇。
てかパブリックドメインだからか知らんけどみんなナイト・オブ・ザ・リビングデッド好きすぎだろ。笑