マッサージ屋2号店

長沙里9.15のマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

長沙里9.15(2019年製作の映画)
3.0
『友へ チング』クァク・キョンテク監督作品。
朝鮮戦争における“仁川上陸作戦”に至る話を描いたもの。

朝鮮戦争を描いた映画は何本か見てますが、いつも思うのは同じ民族同士で殺し合う事がいかに愚かということ。
後ろにそれぞれ大国が付いていたとはいえ、前線で同じ言葉を話す者同士が残虐なことをしているんですよねぇ。
途中で同郷の韓国軍と人民軍の従兄弟が会うシーンがあるんですけど…もう虚しさしか無かったです。

今作はほとんど訓練もされてない学生らが手薄な武器(しかも旧型)で捨て駒状態で戦うという、非常に見ていてつらいもの。
日本の特攻隊を思わせる、軍の末期症状みたいな感じ。

終盤、やむを得ない状況にしろ明らかに見捨てられるシーンは愕然とします。

しかし登場人物を掘り下げるようなドラマ部分は少なく、戦闘シーンが多すぎなのは作品の味わいとしては惜しいと思いました。