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水上のフライトの8637のレビュー・感想・評価

水上のフライト(2020年製作の映画)
3.1
誰しも、どんな形であれ誰かに支えられて生きている。何にしろ愛である。
些細な事故により、人生の一大曲面を運命に決められる。ひとりで生きれないハンデなんてある種の監視なのだが、そこに生きる人たちに悪意なんて一つもなかった。
その為には声なき誰かの支えもとても大事。それがたとえ子供であっても。
悔しくても、一位になることだけがすべてじゃない。これはまだ、"決意"までの物語。

とは言え、台本や演技力の欠如が序盤に少し感じられた。特に感じたのが、合宿での夜更かしのセンスが古い。
代わりに音楽のセンスがずば抜けていて、更なるささやかな映像美に目を呑まれた。
また、自力で動けない中ひとり取り残されるシーンの心配がまるで子供のような感覚で、あたらしい生活への期待と心配が感じられた。
パラリンピックの定義とは?それを語るシーンは唯一ためになった。
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