下北沢という味わいのある下町で、普通の人たちが普通の恋愛をして、大きな事件が起こるわけでもなく、ほんわかと過ごしている感じは良かった。
前半、古着屋さんの店内での若いカップルのやりとりとかは、ちょっと鬱陶しく思ったけど、後半にそのカップルが通り過ぎるシーンには、ちょっとクスッとしました。
路上で皆が鉢合わせしてそれぞれが思い違いをしながら話すところは面白かったかな。
成田凌は友情出演との事だが、さらっと出てくるだけで、存在感があるのはさすがだなと思った。
演者が皆自然体で好感が持てるんだけど、そんな中で古川琴音は独特の雰囲気で個性が光っていたと思う。
ラスト 冷蔵庫の中の古いケーキを青と雪が口にするシーンでは、冒頭で買ったケーキがまだ食べられるという意味で、今ならまだ修復可能なふたりの関係を表現している感じがした。
そう絶賛する作品ではないですが、エッセイ集でも読んでいる様な気楽な気分で観ることができました。