ハヤト

街の上でのハヤトのネタバレレビュー・内容・結末

街の上で(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

まず面白かった。
何が面白かったかって、人がみんなふにゃふにゃしゃべる。
自分の事を話す時にふにゃふにゃしてるのに、責任ないときとかどうでもいい事はいいきれる。そうだよなあ。
人生っていうより、日常。
日常はドラマであると心から思った。
いやドラマですらないか。日常だ。
日常はつまらないものだけど、俺の大事なあいつも、ムカつくあいつも、どいつもこいつも、癪だけどその人の日常を送っていて、その日常はすばらしいんだよなと何故か思った。ハッ!

偶然と想像でも思ったけど、ストーリーよりも人が魅力的に映る事がどれほど凄いか、今回また改めて感じた。
みな本当に魅力的。隅々まで。
ちょっとしか話してないけど、どんな人か知らんけど覚えてる人っているよね。どんな人生かは知らないけど。その舌触りがある。
それはこの監督の眼差しと、俳優のよさ、なのだろう。
時間ってくだらないって台詞もよい。
下北沢という街の、なぜナナナンキリコをみて下北に来るんだという。よさ。そこで生きてることに惹かれるっていう事だよね。マヒトゥザピーポー。あゝ下北。
別に下北がどうとかではないんだけどさ笑
その空気。いや日常としか呼べない、くだらなくて、陳腐な、陳腐?かどうかわからんが、そのよさ。

映画ってそういうものでしょという台詞は、そうだよなって事と、本当の日常は切り取れないんだよなって事と、映画は結局一瞬の時間を撮ってて、現実ではなく嘘なんだけどさって色々思ったけど、
表も裏も気がつけばこれは全部、映画。そう映画。

そして、猫は逃げたでもやってた、みんな勢揃いの瞬間のサディズム。日常からはみ出さないサディズム。よくわかってる。面白いんだよな。くだらない日常は。

あゝいっぱい書いちゃった。あーあ。
ハヤト

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