ピッツア橋本

オン・ザ・ロックのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)
4.2
"実はドタバタ探偵物語かも"

夫の浮気を心配する妻を、その父がそそのかして一緒に浮気調査始めるユーモラスなドラマ。

ソフィアコッポラ監督作は『ロストイントランスレーション』を当時劇場で観て以来だが、とても良い方向で印象が裏切られた。
あの頃と違って笑、そこまで鼻につくリッチさは影を潜め、キャラもスカし過ぎず、全体的にお茶目に描かれている。

風天のダメ父親役をビル・マーレイがとてもチャーミングに演じていてほっこりする。
あの赤い車でキャビア食べながら張り込み、からの夜の街をヨロヨロ爆走するシーンは素晴らしかった。
面白いけど、結局彼はどうやって生計を建てているのかがイマイチ分からなかった。まあ大物の片鱗は随所で見せてくれていたけれども笑

ラストは正直、もっと意地悪や後味の悪い展開や裏切りを予想していたので裏の裏を返されたような気分。だってあの疑惑のキスの理由が曖昧なままじゃない🤣
でも酷評する程じゃないし、こんなオチが世の夫婦の95%以上であって欲しいとも思えた笑

お洒落すぎず、良い感じにポップな仕上がりの映画でした。
ピッツア橋本

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