アフター・ヤンのFumieのネタバレレビュー・内容・結末

本編中はグッと入り込んで感情もフラットに観ていたのに、エンドロールになった途端大泣き、なんだこれは、後から感情溢れてしまうパターン...
テクノというロボットのヤンが故障して動かなくなってしまい、ヤンの中にヤンが見てきたものが記録として残っている「メモリー」が見つかったんだけど、そんなもの見てしまったらヤンに会いたくなるし悲しくなるに決まってる。
これがもし死んでしまった昔飼っていた犬の中にあったら...とか考えたらそのメモリー見てるの想像しただけで涙止まらなくなってしまった。
AIは人間が作り出した無機質な機械かもしれないけど、家族には変わりなく、犬や猫などの動物だって、人間同士だってこの家族のように誰も血の繋がりがない場合だって少なくないし、人種や性別も違う友人も近所の人も職場の人も誰だって同じように愛おしく見ている世界があり、関わり合いを持てばそこに慈しみや愛情が生まれる。
「違う」という認識からの排除や憎しみ、蔑みがどれほど馬鹿げたことなのか、止まってしまったヤンの思い出を見ていて、世界中に存在するすべてがこうして温かい目でいろんなものを見ることができれば良いのになと、そんな風に思った。