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WAVES/ウェイブスのSUのネタバレレビュー・内容・結末

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイラーが面白い様に綺麗に転落していき全てを破滅させ憎しみが生まれ家族がバラバラとなるが各人愛を再認識し合う事で再構築され希望を見出すのだった...というストーリー自体は特段珍しいものではないが、近頃古い映画を観ていたせいかより一層360°回転カメラワークや豪快なトラックやアスペクト比が変わりまくる感じとかすげええっとなりそれらが効果的に人物の感情を何倍にも増福させて見せている様で壮観である。
色彩に関しても息を呑む美しさではあるのだがなんだろう、テラハ感とかインスタ感とかエモいとかそんな感じの色味なので、しかもA24だし監督若過ぎだし多様な意味で非常に眩しい映画だった...。
プレイリストムービーという触れ込み通り挿入されまくる楽曲達は確かに完璧に映画とシンクロし更なる感動を助ける。カニエやケンドリックやフランクオーシャンなどブラックサウドが多い様に思えるが冒頭のドライブシーンやエミリーが好きだと言うアニコレにテームインパラという最高のオルタナバンドに加えオリジナルトラックはお馴染みNINの2人だしその辺全部好きすぎるわで挙句愛するレディオヘッドのTrue Love Waitsにて無事泣き崩れた。
何やら直接的に若きパワーの様なものをひしひしと感じ映画界の世代交代が始まりつつあるのだろうかと少しだけ眉をひそめた。
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