Kota

WAVES/ウェイブスのKotaのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.2
“人間ってみんなバカなもんさ。”

Filmarksの試写会にて。プレイリストムービーという新ジャンルと、お洒落なジャケット、A24配給、個人的に好きなルーカス・ヘッジズ出演ということで要素的に期待しかしていなかった作品を一足先に。

結果、パリピのインスタをずっとみているようで結構しんどかった…。確かに一枚一枚のシーンは絵になるし、それを並べるととってもオシャレではあるんだけど。映画として見る前までの評価が最高潮だった珍しい映画、4点以上つける気満々だったからね(笑)。

“フロリダ・プロジェクト”の監督最新作って言われたほうがしっくりくる。このトレイ・エドワード・シュルツ監督の前作“イット・カムズ・アット・ナイト”が奥深くて好きだったから、なんでこんな表面だけの映画になっちゃたんだろってちょっと残念。カメラはそんなに必要?ってくらいグルグル回り、音楽は特に低音がうるさくてクラブにいるみたいで、「どや、映えるやろこのショット?」感が終始気になった…。

良かったところは主役が兄タイリーから妹のエミリーに変わる瞬間。直接的でなく、前半ただのモブキャラだったエミリーのミディアムショットを長時間映すことで、確かに物語の語り手が移った事を視聴者に示唆させるシーンは感動した。あとルーカス・ヘッジズはいつの時も愛くるしいな。

画角が変わる事にも触れたほうがいいのかもだけど、それはもうクザヴィエ・ドランの“マミー”で完成されちゃってる手法だからなぁ。過剰な演出に本来のストーリーの良さが霞んでしまう、全体として“ミッドサマー”に続く映え映画って感じで僕の心はあまり動きませんでした、期待していただけに残念。