しょう

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのしょうのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

4dxScreenXという最も臨場感が味わえるのではという方法で視聴(というか体験)。
殴られ、揺らされ、風を受け、水を浴び、そして死の危険に直面し…、とあっという間の3時間だった。

今のアクションはどこまでイケるのかに挑戦するのが、本作品の本分と言っていいだろう。
実際、一番死ぬ確率が高そうなシーンを最初に撮影したとインタビューでも拝見した。なくてはならない要素なのだ(インタビューでは、他を撮り終えてこのシーンでお蔵入りになったら影響が大きいからと書かれていたが)。

ミッション難易度的にも、見た目のインパクト的にも、予告で映っていたバイクで崖から飛び出すシーンがクライマックスだろう。
実際、飛び出したときの迫力、もとい恐怖はあのスクリーンならではの体験だったと思う。惜しむらくは、途中下からのカメラに切り替わったことだろうか。ひたすら落ちていく体験を味わえれば胸の鼓動はもっと強く速くなったことだろう。

ただ、個人的には、ラストの列車が橋から落ちそうになるシーンの方がドキドキした。
少しの揺れも大きな崩れも逃さずに、毎秒ごと身体に伝わってくる振動は、文字通り身体の芯に迫ってくるものがあった。イーサンが死ぬことはなくても、実際誰が生き残るのか分からない緊張感も良いスパイスになった。

ストーリーは正直そこまでおもしろいと感じられなかった。前作の記憶が朧げという自分要因も大きいが、登場人物たちの心理が上滑りしている感じがしてしまった。
Part1ということなので、ストーリー的な盛り上がりは今後に期待できるのかもしれないが、良くも悪くもストーリーが微妙でも楽しめてしまうほどのアクションだった。

アクションの期待が、そのぶっ壊れたアイデアとともに毎作上回ってくる本シリーズ。
次はいったいどんなスリルを味わわせてくれるのだろうか。
役者の皆さま、どうかケガにはお気をつけください。
しょう

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