Shin

ダンサー そして私たちは踊ったのShinのレビュー・感想・評価

4.2
LGBTを扱ったダンス映画ですが、ジョージアという国が舞台とあって鑑賞してきました。

ジョージアは昔から常に隣国の脅威にさらされ守りに徹してきた歴史がある為、保守的なお国柄だそうです。

マイノリティである主人公メラブはその保守性によって舞踏や恋愛において苦しめられることになります。そしてそれらの葛藤を乗り越えた時、ありのままの自分で新たな世界を切り開いていく・・

ジョージアの民族舞踊を初めて見たのですが、独特のリズム、飾り気のない衣装、男女または男同志がペアになり踊る姿に目を奪われました。身体性を活かし男性は力強く、女性は柔らかく踊るのが伝統だそうです。

また街並みや人々の佇まいに素朴さが滲み出ていて、興味深く観てしまいます。最近ではワインが有名ですよね。

メラブの家は貧しくアルバイトをして家計を助けねばならず、問題児の兄にも悩まされます。でも終盤での兄弟のやりとりには感動しました。口が悪い祖母も根は優しくユーモアがあり、メラブとのかけあいには思わず笑ってしまいます。
幼なじみで舞踊のパートナーの女性マリも健気で、最後までメラブを後押しする姿が素敵でした。

メラブを演じるレヴァン・ゲルバヒアニは自身もジョージアで活躍するコンテンポラリーダンサーということで、そんなにイケメンではないですが(笑)、ダンスの腕はピカイチです。

同性愛のラブシーンの描写が苦手な人にはオススメしませんが。LGBTやダンスだけに留まらない見応えのある作品でした。