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失くした体のmakoのレビュー・感想・評価

失くした体(2019年製作の映画)
3.9
『アイリッシュマン』を観たあとに鑑賞。
Netflixで2019年11月29日から配信。日本では配信に先立つ11月22日から、一部劇場にて公開。

原作は、「アメリ」の脚本家としても知られるギョーム・ローランの小説「Happy Hand」。
フランスのアニメ映画は初めてかもしれない。

“右手首の大冒険”

右手首から切断され、指で移動する様は結構シュール。右手首なんだけど感情移入できてしまうのが驚き。
様々な困難を乗り越えて行く右手首に応援したくなる。

右手首の冒険シーンとそれに至るまでの経緯を織り交ぜながら展開していく。

どうして右手首だけになったのか。
何処へ向うのか。

ちょっと話がずれますが、過去から現在までの思い出って、どこに記憶されているんでしょうね。まあ普通は脳なんでしょう。
でも臓器移植された方の中には移植後に嗜好などが変わったという方もいるようですね。と、するならば身体に記憶があっても不思議ではないですよね。

話を戻して、本作の右手首も過去の記憶を持っています。私は上記のことを思いながら観ていたので右手首が記憶を持っていても違和感なく受け入れられました。

不思議な設定ですが観ごたえがあり楽しめました。でもラストをどう解釈していいのか分からない。
誰か観たら教えてください🙇


本作の観客は3人。
うち2人は『アイリッシュマン』を観ていた私ともう一人(多分)。

日本語字幕 伊藤美穂
劇場鑑賞 #111
2019 #157
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