Yukiko

わたしの叔父さんのYukikoのレビュー・感想・評価

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)
3.9
2021年10月12日
『わたしの叔父さん』  2019年デンマーク制作
監督、フラレ・ピーダセン。

デンマーク。ユトランドの農村地帯。
酪農農家を営む叔父さん(ぺータ・ハンセン・テューセン)
と、その姪で27歳のクリス(イェデ・スナゴ―)。
叔父さんは足が不自由で、その介護をクリスがする。
クリスの両親は亡くなり、実の叔父さんから引き取られ、
一緒に暮らすようになった。
クリスは叔父さんと共に牛の世話をし、二人は毎日
穏やかに暮らしている。
が、教会で知り合った青年からの誘い、クリスが獣医に
なることへの獣医師からの誘い、そして、叔父さんの
身体の不具合・・・・クリスはどうするのか?


まず、苦笑いしたこと。
 テレビのニュースが、「北朝鮮のミサイル・・・」
 と「地中海に避難民・・・」のニュース、だけ?
 特に何度も「北朝鮮の・・・トランプ大統領が抗議」
 そして、最後にラジオが壊れた。。

しかし、すっごいな!
あんな大きなトラクターを動かし慣れているんだもの。
もう立派に一人前の農業跡継ぎのクリスだよ。

獣医師になろうがなるまいが関係なく、毎日きちんと
勉強しているところが、何とも偉い!!

一日も欠かさずに牛の世話をしなくてはならないのは
キツイね。
代わりに世話をしてくれる人もいない。
牛だけじゃなく、叔父さんのことも。
それを嫌とは言わなくて、進んで世話をするクリスは
まったくもって偉い!!

クリスを演じるイェデ・スナゴ―さんの、殆どが無表情
の演技。笑顔の場面は少ない。

唯一、鳥の大群を観に行った時、笑顔だった。

そういえば、鳥の大群の前がレストランでの食事。
そのデートに、クリスは叔父さんも連れて行ったのよね。
なんでかなぁ~?と思うけれど、嫌な顔一つしない彼氏。

その後日の映画にも、叔父さんを連れて行ったクリス。
受け入れる彼氏。

そんな良い彼氏に、ラスト、クリスのする態度・・・
イケナイと思うのですが。
その彼を吹っ切る為の、敢えての行為だったのか?


このクリス役のイェデ・スナゴ―さんと、この叔父さん役
のかた、お二人は実の叔父と姪ですって。
それから、この農場は、本当に叔父さん役のぺータ・
ハンセン・テューセンさんが所有してるもので、普段から
酪農を仕事としてやっているとのこと。

穏やかで、坦々とした映画。
Yukiko

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