みーゆー

タイトル、拒絶のみーゆーのレビュー・感想・評価

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)
3.6
ウサギとタヌキ

人間の数だけ人生がある。
自分がいる場所が底辺だと思い、自虐して、それでもさらに下の人々を思い浮かべて自分を保つ。

やることやってないし、言ってないけど人間少なからずこういうところあるんじゃないかな、なんて思っている。そんなわたしも色々なバランスで成り立とうとして今を生きている。

「この国はエロと金で成り立っている。」話を極端に考えてみればそうなのかもしれない。お金がなければ生活はできないし心も荒んでしまう、性欲がなければ私たちだって生まれることもないのかもしれない。自分が生活する為に身も心も全てを投げ打って手に入れたそのお金は果たして必要か?不必要なのか?

本心なんて言うこともない、全てを諦めた上で土台にすら上がらず裏方で生きる道を選んだタヌキと
本心なんて言うことができない、笑うことで自分と周りが保たれると思っているウサギ。

天才、伊藤沙莉さんに立ち向かうのは恒松祐里さんだった間違いなく。凄まじいものを見た。

案外「めんどくせえ」なんて思ってるのは女も男もそんな関係なくてみんなちっぽけなプライドと自尊心と何か自分の生きてる意味みたいなもん背負って山登ってんだよな。わたし?降りる気ないよ、まだ人生にタイトル付けてないもん