隔離空間の中で反芻されていく言葉たち。たった数ヶ月の為のお別れ。でも、その時間が大事だった。
多少ドキュメンタリー的ではあるが訓練シーンのリアルさは素晴らしいし、スマホ映像も相まって映像詩の様に心に語りかける感覚もあり、多方面からこのストーリーを観ることができた。
「完璧な宇宙飛行士なんていない。完璧な母親がいないのと同じだ」という言葉から、女性を差別で見る男性の性すらも透けている様に思った。"完璧"という概念があれば、女性でも子育てを優先しなくても良いと思うのに。
子供への教育の責任は贔屓目に見ても親が負わなければならないものだと思っている。しかしどちらかの安らぎを選ばなければいけないのも脅威だと思う。夢物語ではいられない大人たちの生活は観ていて辛かった。
でも逆に、子供は親を選べない。だからこそ、こんな状況の中で約束をいつまでも信じていられるステラが儚いし、その応援の目が悲しかった。