えーこ

SKIN/スキンのえーこのレビュー・感想・評価

SKIN/スキン(2019年製作の映画)
3.9
2003年アメリカで発足したスキンヘッド集団「ヴィンランダーズ」共同創設者ブライオン·ワイドナーの実話をもとに製作、アカデミー賞を受賞した短編をベースに同監督が長編映画化。
とはいえ、ストーリーは別物、
同じ人種差別を描いているものの、これは"転向"した者を許し、受け入れられるかという寛容さを問う。
スキンヘッドの若者が社会復帰できる確率は0.1%に過ぎないそうだ。

14kg増量して挑んだというブライオン演じるジェイミー·ベルの本気!!
顔にも体にも皮膚を覆いつくすタトゥー、
タトゥーの数が多いほど、ネオナチの仲間に尊敬されるとか。
シングルマザーのジュリーと出会い、カタギ?になろうと決意するのだが…

このジュリー役の女優さん、短編にも母親役で出演してるんだけど、、
おかずクラブのゆいPみたいなのに、イイ女ぶっててなんだかなー(笑)
どーにもお母ちゃん感があって、せっかくのラブシーンも親子に見える(←えー)

レイシストの親に育てられたら、こうなってしまうのは必然?
子供は親の言うことを正しいと信じ、
その間違った思想までもが代々受け継がれていく。
もし自らその間違いに気づいたとしても、よっぽどの勇気と覚悟がなければ断ち切ることは難しく、いつまでたっても怒りと暴力の連鎖は止まらない。
改めて根深い問題なんだと感じた。

タトゥーはメイクみたいに簡単に落とせるわけはなく、除去の痛みは今までの自分の過ちの贖罪のように、長い月日をかけて少しずつ取り除かれていく。
でもその傷痕は消えることはなく、一生背負って生きていかなければならないだろう。

ラストは恒例?の御本人登場!!
タトゥー除去のビフォーアフター、
まっさらになった彼の笑顔が清々しい。
えーこ

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