中村倫也扮する青年は、事故がきっかけで7人の自分と共存し、暮らしていくこととなる。寝て起きると別の自分と入れ替わることから、それぞれを曜日で呼び合うようになる。お互いは日誌で情報を共有し、依頼や不満は付箋で語り合う。それぞれの曜日でしか生きることができないため、一年はわずか50日程度。他の曜日を知ることができない。そんな生活が続いていたある日、水曜日が突然消えるのである。
本や漫画の原作を映画化したものが多い昨今、本作は脚本から練り上げて作られた映画のようだ。中村倫也氏の出演作をまともに見たのはこれが初めてだったのだが、素晴らしいの一言であった。
中盤から青年に起こる異変とその後の葛藤は興味深く見入ってしまった。
唯一難点を挙げるとすれば、少年時代の事故のシーンを繰り返し映し出すのだが、それにしても多くない?と思ってしまった。