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リチャード・ジュエルの主婦Zのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
3.0
FBIから情報をもらうために地元の女性記者が身体を使う古臭い描写を入れたことによって、この映画結構炎上してたよね〜、冤罪の話で、まるでドキュメンタリーみたいな作りなのに、まさにこの映画自体が冤罪を作り上げたような感じだよね、まあ記者本人はもう亡くなってるので真実はわかりません!

弁護士が良い人でよかった。出てきたときは悪いやつっぽかったから、笑。女が乗ってきたときも、裏切りそうでハラハラした。でもめっちゃいい役でしたよね、サムロックウェルでぴったり!個人事務所になってからのあの冴えないファッション、丈がダサいとか靴下とか、なのに机に放り投げてる感じ、めっちゃ実在感あった。ADHDっぽいリチャードジュエルがほんとにうざいお喋りで、周りがその発言にうんざりする空気だったり冷笑する雰囲気がびしびし伝わってきて、まあ見てるこっちも同じようにイラつくので、すごい演出、演技だなあと思う。あとお母さんがずっとやさしい。あの時代にADHDなんて言葉はなくて、みんなマルッと変な奴、イカれた奴、できない奴、とされていただろうし、お母さんも子育てが相当大変だったのでは?と思う。しかも貧困層で、自分も働きながら育てるって。時代が違えば、彼も彼にあった環境や教育が受けられたのだと思うと、リチャードジュエルの真っ直ぐな性格(人を助けたいと思う人間)や、お母さんの優しさを見るとなんとも切ないです。最後の誰も聞いてない場所での演説は心に来た。途中から心臓病っぽいフラグが立てられていて、冤罪だと証明する前に死んじゃうの?!って心配しました。

最初の弁護士との会話で「人は権力を持つと横暴になるんだ、お前はクソ野郎になるなよ」みたいなこと言われて、大学の寮で働いてるシーンに切り替わったとき、めっちゃクソ警察っぽく振る舞ってて怖かった。
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