主婦Z

君たちはどう生きるかの主婦Zのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

初日の初回で見れました!

もう訳わからんすぎて!
訳わからないまま見に行って、訳わからんかったみたいな映画だったw

でもこれだけ内容がわからないものを見に行くことって初めてだったから本当にドキドキしました。それが宮崎駿アニメって嬉しすぎる〜!貴重な体験ありがとう。

冒頭のサイレンで、胸が張り裂けそうになって、階段すごい速さで登っていくとこ、早着替え、ぐちゃぐちゃになって走って行くとこ、マジですごすぎて、見てるだけで涙が出てきた。アニメに対する執念感じた。すごすぎ!!

冒頭のサイレン→火事→疎開→お母さんを救えなかかった悪夢を見る、までの話と、それからのファンタジーな話の手触りが全くの別物すぎて、宮崎駿は冒頭のあれを描きたかっただけなんじゃね?って思ったりもしました。珍しくナレーションが入ってて「〜母さんが死んだ」と最後の部屋出ていく前に「〜に戻った」現実に起こってる大きな出来事ってそれくらいなのかな?って。

現実と妄想(イマジネーション)のパートがごちゃ混ぜになっていてわかりにくいけど、言いたいことが別々にあるみたいな印象だった。別々の作品なのか? イマジネーションの世界は、アイデアスケッチのような、短編集のような。他人の夢みたい。主人公がベットで寝てる描写多すぎて、全部夢うつつなのかな?とも思えてきた。

少年が物語に没頭して本を読みふけったり、弓矢を作る創作に没頭したり、夢中になるのがすごく嬉しい。わくわくする。

それまでメッチャリアルだったものが、家の上にアオサギが現れたところから、徐々に違和感がきて、色んなおばあちゃんたちが出てきて、現実がファンタジーに浸食されてくみたいな変な感じ。

夏子さんが自分からあっちの世界行って産むのって、あのジジイの後継者が血縁関係しか無理で、そうなると主人公がなるしかないのが可哀想だから自分の子を捧げようとしてたんだと思ったんだけど、そうまでしてあっちの世界を保たなきゃいかない理由が全然わかんなかった、結局ぶっ壊れてしまうし。

あっちの世界のパートで一番気になったのは、巨大な墓。黄金の門でしまってて、われまなぶものはしす、みたいなこと書いてあるやつ。私はあれ高畑勲さんの墓なんじゃないかなって思っちゃった。なんとなく。

現実の日本でも緑のインコが野生化してメッチャ増えてるけど、宮崎駿はそれも嫌なのかな?あっちの世界のルールもよくわからない、触っちゃダメ!とか。おばあちゃんたちのこけしの仕組みわからんすぎるw

大人になってから見るとこれがあーでこーでって意味付けしないと見ていられない感じだったけど、幼い子供だったらわくわくするシーンがたくさんあったと思う。あーだこーだ考えずに見れない自分の負けのような気がする。

とにかく宮崎駿がこの歳になっても新作を作ってくれて嬉しかった。
主婦Z

主婦Z