shunta

リチャード・ジュエルのshuntaのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
4.8
アメリカのアトランタオリンピック開催中に
起きた爆弾テロをテーマにした実話に基づく。
爆弾の第一発見者は警備員。逃げるように
指示を出して多くの命を救う。しかし、
彼には怪しい過去が。FBIが疑いだす。
新聞記者が捜査官に色目をつかい…。
気づけば新聞の一面に。英雄から一気に
犯罪者扱いのメディア。果たして彼が
やったのか!?

とにかく捜査官や新聞記者に卵をぶつけたい。
生卵もってたらスクリーンにぶつけてる。
客観的な証拠は何もなく、ちょっと調べれば
分かることを思い込みで見ようとしない。
まさに冤罪を生む典型的な話で驚き。

ただこの疑われた警備員も、本当にイラッ
とする。話さなくていいことをペラペラ。
ちょっと妄想的なところもある。自分が
弁護士なら卵をぶつけている(笑)。

最後のシーンの台詞が素晴らしい。
FBIの捜査官とやりあうシーンがあるが
彼の人間的な話が全てを物語っている。
言葉に力があるというのは正にこのこと。

正義を振りかざす人にろくなのはない。
正義は客観的な証拠に基づいて下せ。
自分が正義だと全能感をもったら疑え。

事実に勝るものはない。
メディアに翻弄されないようにしなくては。
大変社会的で良作だと思う。
shunta

shunta