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マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語りのmajiziのレビュー・感想・評価

4.0
吹き替え版で鑑賞。
のんさんはじめ、声優さんたちの演技はとても良かったし、なによりも素晴らしい映像に集中出来て良かった!

この作品は、犬を飼ったことがない私も心にずしんとくるストーリーでした。

いわゆる人間が考える犬の幸せが、犬にとってどうなのか。

人間の都合で生殺与奪をいかようにでもできる関係性は、愛や保護を最上とするべきではあるけれども、果たしてそれを目標にしていても、全てがうまくいかないのが生き物だ、ということ。


マロナ視点の世界は、飼い主や側にいる人たちが全てになってしまう。
コロコロと目まぐるしく変わる世界観は、呼び名と共に環境を変え、生き方も染まる。

愛する人間のためにひたすら走る姿には、物語とわかっていても泣けてくる。


映像表現がとにかく自由。
ずっとずっと見ていたくなるような仕掛けでマジックの披露を見ている感覚。

ラストに流れる曲も良く、それでいてストーリーは非常に切なくてしんみりとしてしまいました。

サーカスが終わったような寂しさと、マロナという犬の一生に余韻が残ります。
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